世界自然遺産やんばるの森 NGO-UNESCO対話フォーラムで議論
3月27日から29日まで、ベルリンを拠点にユネスコ世界遺産に関連する問題を扱うNGO World Heritage Watchが、NGO-UNESCO対話フォーラム(NGO-UNESCO Dialogue Forum)をオンラインで開催します。そしてOkinawa Environmental Justice Projectもそのフォーラムに参加します。私たちにとってこのフォーラムへの参加は2度目になります(2022年2月に参加しました)。
この3月上旬、4人が著者となり*、世界自然遺産であるやんばるの森と米軍北部訓練場そして米軍廃棄物に関する報告をWorld Heritage Watchに提出しました(報告文和訳は下で読めます)。私たちの報告は受理され、今回のフォーラムで私たちの訴えを発表するよう招待されました。私たちの発表は29日になります。
この3月のフォーラムは、市民社会、先住民族コミュニティ、国際機関の間で開かれた真の議論を促進することを目的としおり、クローズドセッションとして運営されます。部外者や政府の代表者は参加できません。
また9月にはこの3月フォーラムに続き、同様のフォーラムがサウジアラビアのリヤドで開催されるユネスコ世界遺産会議と並行するかたちで開催されるます。このNGO-UNESCO対話フォーラムは公開される予定です。国際機関や締約国が、この3月のフォーラムでの市民社会や先住民族の報告や発表にどのように対処してきたかを知ることができます。
市民調査の実施 東村高江 |
World Heritage Watchとの連携は、非常にポシティブで価値あるものとなっています。地元の人々が、よりオープンに懸念を表明し、やんばるの森を守るためによりクリエィティブな形で参加できるようになりました。またメディアも、NTAや軍事廃棄物の問題にこれまで以上に注目してくれています。そして最も重要なことは、報告書でも示したように、日本政府が世界遺産内にある米軍の廃棄物を撤去していることです!
今回のNGO-UNESCO対話フォーラムへの参加が、やんばるの森を真の世界自然遺産に近づける取り組みなることを期待します。