39の地域住民グループ、NGO、市民団体でユネスコ世界遺産委員会へ書簡/要望書を提出!

第44回ユネスコ世界遺産委員会会議が中国、福建省福州で開催(7月16日〜31日)されていますが、7月18日に39の地域住民グループ、NGO、市民団体の連名で、世界遺産委員会会議の議長をはじめ、委員国である21カ国のユネスコ大使および各国委員長に書簡/要望書を送りました。賛同募集期間が一週間もない中、賛同を寄せて頂いた地域住民グループ、NGO、市民団体のみなさん、そして賛同を呼びかけて頂いたみなさんに心から感謝を申し上げます。


「やんばるの森を真の世界遺産に」の理念のもと、ユネスコ世界遺産委員会の遺産登録文書において、米軍北部訓練場や返還地の問題とその解決策に関する明確な言及を求めたのが今回の書簡/要望書です。

ユネスコ憲章は、反戦平和、人権の尊重、そして自由、平等、公正、法の支配による世界をつくろうと謳っています。ユネスコ世界遺産の制度はそのような世界をつくるための手段として位置付けられています。「やんばるの森を真の世界遺産に」という私たちの理念や取り組みはユネスコ憲章や世界遺産条約と合致するものだとOEJPは考えます。そして今回の書簡/要望書の提出は、平和、人権、環境が守られる世界をつくるための、私たちの役割を果たしていくための新たな一歩だと考えます。

もちろん今回の書簡/要望書が会議のなかでどのように扱われるかは未知数です。通常であれば会議に市民社会も参加しロビーイングを行うこともできるのですが、会議自体がオンラインなのでそれが難しい状況です。やんばるの森、奄美大島、徳之島、西表島の審査が行われるのは26日だと報道されています。それでOEJPは、ユネスコ世界遺産委員会が私たちの書簡/要望書に注目するように、今後1週間、海外メディアへの働きかけを行っていきます。みなさんにもSNS等で情報発信にご協力して頂きたいと思います。

改めて、書簡/要望書へ賛同を寄せて頂いた地域住民グループ、NGO、市民団体のみなさん、そして賛同を呼びかけて頂いたみなさんに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

Okinawa Environmental Justice Project
吉川秀樹

ユネスコ世界遺産委員会への書簡/要望書(議長宛)原文

ユネスコ世界遺産委員会への書簡/要望書(議長宛)和訳

Figure 1 & 2

Appendix


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