辺野古新基地建設、世界遺産やんばるの森/北部訓練場の情報収集アップデート

辺野古新基地建設
OEJPは昨年10月のブログ記事で、米国下院軍事委員会に属するジェームズ・モイラン議員が、昨年6月に
米国会計検査院(GAO)に送った書簡のコピーを入手したことを伝えた。

この書簡では、辺野古新基地建設をめぐる沖縄防衛局の「設計変更」についての日本の裁判所の判決や、日本政府の「代理執行」を持っての設計変更の承認について、軍事委員会が疑問視していることが示されていた。そして、GAOに対して、「軟弱地盤と計画されている地盤補強工事が、米海兵隊の同施設における今後の活動に影響を与えるかどうか」の評価を含む7つの具体的な問題について、専門的かつ独立した調査を行うよう要請していた。

この2月、OEJPはGAOに連絡をとり、調査が完了しているかどうか、また完了している場合はその情報を提供できるかどうかを問い合わせた。GAOからは「現時点で追加の情報はない」という回答と、「更なる見解については、モイラン下院議員の事務所に直接問い合わせるよう」と提案があった。

GAOの迅速な対応と提案に感謝したい。なお、OEJPは、GAOの提案に従って、モイラン会員議員事務所に問い合わせを行う予定だ。

またOEJPはFacebookで、ドナルド・トランプ大統領と石破茂大臣が発表した「日米首脳声明」(2月7日付)から、これまでの首脳声明にはあっった「普天間代替施設を辺野古に建設すること(辺野古新基地建設)が唯一の解決策」という文言が削除されていたことを報告した。この状況のなか、無謀な辺野古新基地建設の見通しについて米国政府がどのように考えているかに関する情報を入手することは、これまで以上に重要となっている。

ユネスコ世界遺産「やんばるの森」と米軍北部訓練場
昨年12月OEJPは、オランダ国防省と英国国防省に対し、両国の軍隊が北部訓練場(NTA)において参加したで米軍との合同訓練について情報公開を求める書簡を送った。ユネスコ世界遺産「沖縄島北部(やんばるの森」に隣接する北部訓練での合同訓練に参加するにあたり、それぞれの軍が環境保護の対策を行ったかどうかの情報を提供を求める内容の書簡であった。

両省から回答がなかったため、3月10日にオランダと英国のユネスコ国内委員会および在日大使館に書簡を送り、国防省に対して情報提供を促すように要請。オランダのユネスコ委員会からは、国防省の関係者にOEJPの要請を伝えたとの返答があった。

オランダのユネスコ委員会の回答と迅速な対応に感謝したい。また英国ユネスコ委員会も同様の対応をしてもらえることを期待している。OEJPは、両省から情報を入手し、それをユネスコ世界遺産センターとIUCNへの報告書に反映させたいと考えている。




    


このブログの人気の投稿

World Heritage Watch Report 2024が発行 世界自然遺産やんばるの森と米軍北部訓練場

プレス・リリース:オランダ軍、英国軍へ情報公開請求 世界自然遺産やんばるの森と米軍北部訓練場