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辺野古の近況報告、私たちを支援する市民団体や米国議員に送りました!

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100 を超える市民社会団体と 30 を超える州や自治体の議員が 私たちの書簡に賛同 し、米国連邦議会軍事委員会のメンバーに書簡を送付してから 2 年が経ちました。書簡は、辺野古新基地建設を中止し、危険な普天間飛行場を閉鎖するよう、連邦議員たちに求めるものでした。 そして本日2024年10月21日、 OEJP は、 2022 年の書簡に賛同していただいた市民団体と選出議員に、辺野古新基地建設の近況を伝える書簡を送りました。書簡では、この 2 年間に、日本政府と日本の裁判所がいかに辺野古新基地建設を強行してきたかを説明しています。同時に、米軍と米連邦議会議員から、軟弱地盤問題に関連して、基地建設に対し深刻な懸念が示されていることも説明しています。 そして、今年 6 月に米下院議員ジェームス C. モイラン氏が、米国政府会計検査院( U.S. Government Accountability Office )に対し、辺野古基地建設に関する詳細な報告書を作成するよう求めた 書簡 も紹介しています。この書簡は私たちの今後の取り組みにとっても重要な役割を持つと思います。 多くの人々が私たちの書簡を読み、共有し、辺野古新基地建設を止める、そして危険な普天間飛行場を閉鎖するための取り組みに参加、支援してくれることを願っています。 Okinawa Environmental Justice Project 代表 吉川秀樹 辺野古ー大浦湾ホープ・スポット(希望の海)の看板とジュゴン 名護市瀬嵩

Update letter on Henoko sent to civil society organizations and elected officials

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It has been two years since over 100 civil society organizations and over 30 locally elected U.S. officials joined our  Letter of Request and sent it to members of the Armed Forces Committees of the U.S. Congress. The letter urged the Congress members to stop the Henoko base construction and close the dangerous U.S. Marine Corps Air Station Futenma.  Today, we sent our Letter of Update on the Henoko base construction to those organizations and elected officials (see below). Our update letter explains how the Japanese government and the Japanese Court have pushed forward the Henoko project. It discusses that the U.S. military and U.S. Congress members have expressed serious concerns regarding the Henoko project due to, among other things, the extremely soft seafloor at the construction site.  Our update letter also introduces a letter sent in June this year by U.S. Congressman James C. Moylan to the U.S. Government Accountability Office to produce a detailed report on the Henoko base

World Heritage Watch Report 2024が発行 世界自然遺産やんばるの森と米軍北部訓練場

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2024年6月17日 プレス・リリース World Heritage Watch Report 2024 が発行 世界自然遺産やんばるの森と米軍北部訓練場 2024 年 6 月 2 日、ベルリンを拠点にユネスコ世界遺産の保護・保全に取り組む NGO 、 World Heritage Watch は、 World Heritage Watch Report 2024 ( WHW Report 2024 ) を発行しました。私たちの報告  “Northern Okinawa: A Review of Japanese and U.S. Measures of Conservation is Urgent (沖縄北部: 早急な日米の保全措置の見直しを )"(p.207-p.211) も、他の 54 の報告とともに掲載されています。執筆者は、 The Informed Public Project 代表の河村雅美さん、蝶類研究者の 宮城秋乃 さん、 辺野古・高江を守ろう! NGO ネットワーク の花輪伸一さん、そして Okinawa Environmental Justice Project 代表の吉川秀樹 の 4 人です※。 WHW Report 2024 は、ユネスコ世界遺産センターおよびユネスコ世界遺産条約の諮問機関である IUCN( 国際自然保護連合 ) 、 ICOMOS( 国際記念物遺跡会議 ) 、 ICCROM( 文化財の保存及び修復の研究のための国際センター ) に送付されています。 私たちの報告では、まず、世界遺産やんばるの森に残る危険な米軍廃棄物の問題や、沖縄防衛局による廃棄物撤去や環境回復の取り組みについて、日本の環境省がユネスコ世界遺産センターと IUCN に対して報告していないことを取り上げました。次に、日米両政府が、軍事訓練が世界遺産に与える影響について調査を行ってきていないこと、そして、日本の自衛隊を含む他国の軍隊が北部訓練場での訓練に参加することで、軍事訓練がより複雑で問題化していることを強調しました。さらに、 2023 年 7 月に発表された新しい「協力声明」を含め、日米両政府がこれまで発出してきた「協力」文書や設置した「協力」のメカニズムは、日米地位協定の枠組みの中にあるため、これらの文書やメカニズムの実施においては米軍の裁量権が

World Heritage Watch Report 2024: Yambaru Forest and U.S. Military's Northern Training Area

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June 17, 2024 Press Release World Heritage Watch Report 2024  is now out! Northern Part of Okinawa Island and U.S. Military’s Northern Training Area On June 2, 2024, World Heritage Watch , a Berlin-based NGO dedicated to protecting and conserving UNESCO World Heritage sites, released its World Heritage Watch Report 2024   ( WHW Report 2024 ). Our report "Northern Okinawa: A Review of Japanese and U.S. Measures of Conservation is Urgent" (p.207-p.211) is included in it with 54 other reports. The authors are Hideki Yoshikawa, Director of the Okinawa Environmental Justice Project; Masami Kawamura, Director of The Informed Public Project ; Akino Miyagi , an entomologist; and Shin-ichi Hanawa of the Protect Henoko and Takae NGO Network .* This is the third time the authors participated in the  WHW Report . The WHW Report 2024 has been sent to the UNESCO World Heritage Centre, IUCN, ICOMOS, and ICCROM. Our report addresses the issue that the Japanese Ministry of the Environment h

パブリックコメントの提出: 那覇港浦添ふ頭埋立、PFASの環境影響評価、沖縄県地域外交基本方針

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この1ヶ月の間に沖縄の市民社会の一人(吉川秀樹)として、3つのパブリック・コメント(パブコメ/意見)を提出しました。 那覇港浦添ふ頭埋立について のパブコメを浦添土地開発公社へ、P国の食品安全委員会による PFASの環境影響評価の審議について のパブコメを国の食品安全委員会へ、そして 沖縄県地域外交基本方針(案)について のパブコメは沖縄県地域外交室へ。ばたばたしながらなんとか書きました(質は?です)。下に記録として3つのパブコメ掲載しておきます。 MacBookもお疲れ様状態 パブコメの提出なんて意味がない、という人もいるかもしれないけど、パブコメ提出は法制度に位置付けられた市民による行政への重要な関わり方。どれだけパブコメが提出されるのかは「市民社会の力」の指標の一つと言えます。一方で企業もパブコメをだして行政に関わっていきます。今回のPFASの影響評価に関しては規制を緩くして欲しい企業もパブコメを出していると思います。 欧州PFAS制限案への企業からのパブコメ数 をみるといろいろ分かります。 那覇港浦添ふ頭の埋立についての環境アセス学習会を開催してくれた 里海22 、PFASについての情報を提供してれた The Informed Public Project に感謝します。ありがとう! 那覇港浦添ふ頭埋立についてのパブコメ PFASの環境影響評価についてのパブコメ 沖縄県地域外交基本方針(案)についてのパブコメ

やんばるの森を真の世界遺産に! NGO-UNESCO フォーラムに参加しました! 

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去る2月14日、15日、22日、23日、ドイツ、ベルリンのNGO, World Heritage Watchの主催する第12回世界遺産国際NGOフォーラム(NGO-UNESCOフォーラム)が開催されました。The Informed Public Projectの代表の河村雅美さんとOkinawa Environmental Justice Projectの代表である私(吉川秀樹)が参加しました。 やんばるの森 世界自然遺産ウォッチ プロジェクト 2月15日には、私が「Hesitant Heritage: Yambaru Forest and the U.S. Military’s Northern Training Area ("ためらう世界遺産:やんばる森と米軍北部訓練場")というタイトルで報告。環境省や米軍が北部訓練場や米軍廃棄物に関する問題に対応をすることを躊躇っている状況を伝えました。そしてこの状況を改善するために、ユネスコとIUCNから環境省と米軍に働きかけるように要請を行いました。報告や要請の内容は、宮城秋乃さん(蝶類研究)、花輪伸一さん(生態学)、河村雅美さん(国際社会学)、吉川秀樹(人類学)、そしてやんばるの森の地元住民や森を支援する人々のこれまでの取り組みを踏まえたものです。 このNGO・UNESCOフォーラムは、市民社会のメンバーが現場の情報を ユネスコ世界遺産センター とその諮問機関である 国際自然保護連合 (IUCN)、 国際記念物遺跡会議 (ICOMOS)、 国際文化財保存修復センター (ICCROM)に提供する重要な機会となっています。  NGO-UNESCOフォーラムでは、市民社会、ユネスコ、そしてその諮問機関がオープンに問題を議論し、意見や提案を交換する重要な場です。また市民社会のメンバーにとっては、自分たちの取り組みと他の市民社会のメンバーの取り組みを比較し、自分たちの取り組みを大局的に理解し、そしてネットワークを広げていく場でもあります。 一方、NGO-UNESCOフォーラムは、非公開で実施されてきています。なぜなら参加者の中には、情報を提供したことにより不当な対応を受ける可能性がある人々がいるからです。そのような人たちと比べると、沖縄の市民社会は、全体としては、まだ有利な立場にあり、世界遺産やんばるの森が抱え

Okinawa Civil Society Members Participated in NGO-UNESCO Forum

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On February 14, 15, 22, and 23, the Berlin-based NGO World Heritage Watch held the 12th International Forum on World Heritage (UNESCO-NGO Forum). Dr. Masami Mel Kawamura, Director of the Informed Public Project , and I, Hideki Yoshikawa, Director of the Okinawa Environmental Justice Project, participated in the UNESCO-NGO Forum. On Feb. 15, I presented “Hesitant Heritage: Yambaru Forest and U.S. Military’s Northern Training Area.” I argued that the Japanese Ministry of the Environment and the U.S. Military have been highly “hesitant” to discuss issues relating to the Northern Training Area. I requested the UNESCO World Heritage Centre and IUCN to help resolve this situation. My presentation is a result of collaboration between Akino Miyaga (entomology), Shin-ichi Hanawa (ecology), Masami Mel Kawamura (international sociology), Hideki Yoshikawa (anthropology), and local community members and supporters of the Yambaru forest.          Yambaru Forest World Natural Heritage Watch Project