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「やんばる国立公園管理運営計画書の案」へのパブコメ提出

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 2月21日、Okinawa Environmental Justice Projectの代表として、環境省(沖縄奄美自然環境事務所)の「やんばる国立公園管理運営計画書の案」にパブコメ(意見)を提出した。 「やんばるの森世界自然遺産ウオッチ」の取り組み(2023年11月撮影) しかし、環境省の現実を直視できない態度には呆れるばかりだ。北部訓練場で行われる軍事訓練による国立公園とその中にある世界遺産登録地への影響、世界遺産登録地内で見つかり続ける米軍廃棄物に全く言及できていない。これで実質的効果をもつ管理計画が策定できるはずがない。 まあ、「できる範囲でしか取り組めない。だから、できないことには言及しない」「米軍関係は他の省が担当している」といういつもの環境省の論理なのだろう。 約5年前、IUCNの世界遺産審査のメンバーと話しをする機会があった。その時印象に残ったのが、「IUCNが最も嫌うことは、情報がきちんと提供されないこと」「情報がきちんと提供されない場所は登録させることはできない」という彼女の言葉。科学者らしい、真っ当な見解だと思ったことを覚えている。 今回の管理計画は、UNESCO世界遺産センターやIUCNが行う世界遺産登録後の検証の対象になるはずだ。今のまままの「管理計画案」を同センターやIUCNが良しとするはずはない。環境省には、軍事訓練や米軍廃棄物への言及と対応を管理計画にきちんと反映させてもらいたい。 吉川秀樹 p.s. 2月14日に沖縄県自然保護課の職員と意見交換を行なった際、今回の環境省の「管理計画案」についても意見を述べる機会があった。「北部訓練場、軍事訓練、米軍廃棄物について同管理計画書で言及するように県からも環境省に働きかけて欲しい」と伝えたが、県どうしたかな。 環境省(沖縄奄美自然環境事務所)の「やんばる国立公園管理運営計画書の案」は こちらから . 同案へのパブコメ(意見)は以下の通り。