やんばるの森の世界遺産登録についての声明/OEJP's Statement on UNESCO's Decision to Inscribe the Yambaru Forest to UNESCO World Heritage List
The original English version is below the Japanese translation. 2021年7月26日、ユネスコ世界遺産委員会は、沖縄本島北部 (やんばるの森)を、奄美大島、徳之島、西表島とともに 世界遺産に登録した 。Okinawa Environmental Justice Projectは、このユネスコの判断を、歓迎、遺憾、そして新たな決意をもって受け止めている。 まずOEJPはユネスコの遺産登録の判断を歓迎する。なぜなら、OEJPは市民社会のメンバーとともに、やんばるの森の世界遺産登録を目指してこれまで取り組んできたからだ。その取り組みにおいて、米軍北部訓練場と「返還地」の問題についてユネスコ世界遺産の諮問機関である IUCN(国際自然保護連合)に注目させる こともできた。その結果、環境省がIUCNに提出した2019年の推薦書において、 北部訓練場と返還地の問題を扱う枠組み (p242-3)が示された。 しかしOEJPは、 ユネスコ世界遺産の登録文書 において北部訓練場と「返還地」の問題が言及されなかったことについては遺憾の意を示したい。これらの問題は登録文書で言及されないにはあまりにも重要な問題である。 最後にOEJPは、ユネスコ世界遺産委員会の登録文書の要求に基づき日本政府が「世界遺産地の保護と管理のための早急な措置」についての報告書をIUCNに提出する際に(2022年12月まで)(p.9)、北部訓練場と返還地の問題を再度、IUCNとユネスコに提示することを表明する。 やんばるの森が世界遺産に登録されたことにより、やんばるの森と北部訓練場がより厳しい国際的監視のもとに置かれることになった。やんばるの森が真の世界遺産となるよう、これからも、地域住民グループ、環境NGO、市民団体とともに、OEJPは、IUCNやユネスコ、そして日米政府に働きかけていく。 English Version (Original) On July 26, 2021, the UNESCO World Heritage Committee inscribed the Northern Part of Okinawa Island (Yambaru forest), along with Amami-Oshima Island, ...